「サイバーパンク2077」のクリア後になってから、サイバーパンクSFの古典といわれている「ニューロマンサー(ウィリアム・ギブスン著)」を読みました。
サイバーパンク2077に登場する用語もたびたび登場し、何も知らずに読むよりは読みやすかったとは思いますが、それでも自分にとっては難解な部分があり、今でもたまに読み返していたりします。
自分は登場人物や地名などをメモしながら読んでいたので、折角だから、こちらに書き移しておこうと思います。
序盤の主な登場人物と場所
●ケイス……主人公、男性、24歳。ほっそりした肩。初登場時はカーキ色のウィンドブレーカー。
電脳カウボーイ(サイバーパンク2077におけるネットランナー、電脳空間に意識を潜り込ませてハッキングを行う)だったが、雇い主を裏切って商品をくすねた代償に神経を焼かれ、後遺症として電脳空間にジャックイン/没入できなくなった。ケイスは電脳空間を愛しており、生身の肉体を「牢獄」と呼んで軽蔑している。手術できる医者をみつけようと千葉のナイトシティにやってきたが、甲斐なく全財産を費やしつつある。
伝説的と謳われているマコイ・ポーリー(別名:ディクシー・フラットライン。この人物は呼び名が二つありますが、ふたつ名とかハンドルネームのようなものだと思われます。)とボビイ・クワインが師匠だった。
師匠は二人のはずなのに三つの名前が出てくるから混乱するけど、重要なのはマコイ・ポーリー(=ディクシー・フラットライン)という点を覚えておくこと。
●ナイトシティ……千葉の都市として登場している。
●仁清(ニンセイ)……ナイトシティ内の地区名。「仁清通り」がある。外国人が多い。
●茶壷 / チャット……酒場の名前。英語でChatsuboと書くため、頭の四文字から「Chat / チャット」とも呼ばれている外国人向けの酒場。酒場を仕切っているのは「ロニー・ゾーン」という女衒で、ケイスの顔なじみの「ラッツ」という人物がバーテンダーを務めている。
●リンダ・リー……20歳、女性。ケイスの元恋人。灰色の目。色褪せた軌道作業服(青いジップスーツ)の両袖を肩のところで切り取って着ている。新品の白色のスニーカー。黒い髪をひっつめて、絹のプリント地(その柄は”マイクロサーキットのような” や”マイクロチップの模様”あるいは ”市街地図の模様”と表現されている)を紐のようにして縛ってある。
リンダ・リーの服装はけっこう重要なので覚えておきたい箇所。
●ジュリアス・ディーン(ジュリー)……135歳。細い金縁の眼鏡。仁清通りの裏の倉庫をオフィスにして商会を営んでいる。大金を投じて加齢を防いでおり、「ピンク色の顔」と表されることから若々しい容貌をしていると思われる。前世紀スタイルのスーツを好み、同じスーツを着ているのを見たことがないほどおしゃれに気を遣っている。
●モリイ……女性、傭兵。体にぴったりとした黒ジーンズとゆったりとした無光沢の黒ジャケット。ミラー・グラスが外科手術で埋め込まれ、眼窩を覆っている。荒っぽく刈り込まれた黒髪が銀色のレンズ(ミラーグラス)の周りに垂れ下がっている。指はほっそりして白く、人口爪は赤紫、詰めの下の収納場所から両刃4センチばかりの薄刃を十本出せる。毒針を仕込んだ短針銃(フレッチャー)を持っている。
●アーミテジ……モリイを派遣した依頼人。元特殊部隊。刈り込んだ茶色の髪、青い目、大きな手、重たそうな金の腕輪。筋肉質な肉体。整っているが無表情な容貌。
●フィン……テック屋「メトロ・ホログラフィクス」の店主。モリイの知人。きわめて小さな耳がぴったりと頭に沿って張り付いている。ツィードのジャケット。ニコチンに染まった指。
その他の用語
●疑験(シムスティム)……おそらく「疑似体験」の略語、他者の記憶や作り出されたイメージを体験したり、他者の意識のなかに入り込んで相手と五感をリアルタイムで共有したりできる。記憶の疑似体験の部分はサイバーパンク2077における「ブレインダンス(BD)」に近い。
●膚板(ダーム)…… 皮膚に張り付けて使用する板状のもの。様々な薬物を摂取するために使用されるようだ。モリイが隠密任務で警備員を眠らせたり、ケイスがハイになるために使用される。
●肉人形……催眠チップを搭載し、客の要望通りに振る舞う売春者のこと。客をとっている間のことは覚えていない。サイバーパンク2077では「ドール」の名称で登場していた。
●ROM人格マトリックス / ファームウェア構造物 / 構造物……実在の人物の意識を読み込んで人格AIに仕立て上げた存在。サイバーパンク2077における「コンストラクト / 生体チップ」と同義。
●氷(アイス)……ハッキングを阻むファイアウォールのこと。氷の解除に失敗するとハッカーは脳みそを焼かれて死ぬ。サイバーパンク2077では、ICE(アイス)だった。
●テスィエ・アシュプール株式会社 / テスィエ・アシュプールSA ……一族経営されている超有名な巨大企業。いちばん省略されると「T・A」となる。いきなり「T・A氷」とか出てくると困惑要素になる。つまり、「テスィエ・アシュプール製のファイアウォール」のことです。